2026年、中国SNSトレンドと日本企業の勝ち筋
中国SNSは動画ファーストの新時代へ
近年、中国のデジタルシーンは驚異的なスピードで進化しています。
現在、中国ユーザーの生活は WeChat、小紅書(RED)、抖音(Douyin)、Bilibili など複数SNSの併用が前提となり、
特に ショート動画中心の情報摂取 が一段と加速しています。
中でも、かつて「写真・テキスト系SNS」として評価されていた 小紅書(RED) は、
2024年以降「動画化」を本格シフトし、2026年には “生活方式(ライフスタイル)
動画の必須プラットフォーム” として存在感を確立しました。
つまり、WeChatに依存するだけでは、中国ユーザーに届く情報量は確実に減っていきます。
本稿では、2026年の最新トレンドを踏まえ、
なぜ今、小紅書動画なのか?
日本企業はどのような戦略を取るべきか?
を体系的に解説します。

2026年の小紅書(RED)は
「動画プラットフォーム」へ進化した
1-1 小紅書の利用者層は依然として“購買意欲の高い層”
小紅書(RED) の中心ユーザーは、18〜40代の女性です。
美容、旅行、グルメ、教育、インテリア、ファッションなど、
生活に直結する分野で強い購買力を持つ層が集まっています。
さらに2025〜2026年にかけては男性ユーザーも増加し、
「生活のお手本を探す場所」として、より幅広い層に広がっています。
1-2 プラットフォームの方向性は“完全に動画優位”
小紅書は2023〜2024年の段階から動画投稿を推奨していましたが、
2025年以降、その流れは一気に加速しました。
現在は、動画が主役のプラットフォームへと完全に移行しています。
主な変化は以下の通りです。
- アルゴリズムが動画を優遇
写真投稿と比べて、動画は投稿後の露出が大きく、フォロワーが少なくても「おすすめ」に表示されやすくなっています。
- 縦型ショート動画のUIを全面強化
抖音(Douyin) のように、縦スクロールで動画を次々と見るスタイルが一般化しています。
- ライブコマース機能の拡張
ライブ配信で商品を紹介し、そのまま購入につなげる流れが当たり前になりました。
- 原生動画を好むアルゴリズム
TikTok 的な“バズ狙い動画”ではなく、日常感のあるリアルな動画が評価される傾向が強まっています。
1-3 なぜ小紅書では動画が伸びるのか
小紅書で動画が伸びる理由はシンプルです。
ユーザーは「生活を良くするヒント」を探しているからです。
小紅書にはもともと口コミ文化があり、信頼できる情報を求めるユーザーが集まっています。
また、検索プラットフォームとしての機能も強く、必要な情報を自分から探しにいく行動が一般的です。
さらに、コミュニティのつながりが強く、リアルな体験がそのまま価値になります。
その結果、短い動画であっても「すぐ役に立つ情報」が高く評価されます。
ユーザーは常に、
「今日の生活をどう良くできるか?」を基準に動画を見ています。
この点が、
抖音(Douyin) や快手のような
娯楽中心のプラットフォームとの大きな違いです。

動画タイプ別 2026年に伸びる動画フォーマット
小紅書で成果を出すには、“小紅書の世界観”に沿った動画フォーマットを理解することが重要です。
ここでは 2026 年に特に伸びている 4 大フォーマットを解説します。
2-1 フォーマット①:Vlog型(リアルライフ系)
最も支持されているのが、Vlog型です。
日常のリアルな記録 + ちょっと役立つ情報
を加えることで、「共感」と「実用性」を同時に満たせます。
小紅書では、作り込まれた映像よりも、自然でリアルな空気感が好まれます。
【特徴】
- スマホ撮影でOK(むしろ自然さが重要)
- 度な編集は不要
- ナレーションや字幕で「小さな学び」を入れる
- 生活者目線のストーリー性が重要
【具体例】
- 日本旅行の1日Vlog
- 日本でのショッピング体験
- 商品を日常の中で使っているシーン
【ポイント】
「見せる」のではなく「一緒に体験させる」こと
2-2 フォーマット②:How-to型(実用性重視)
小紅書ユーザーは「生活改善情報」を求めているため、
How-to動画は今でも非常に強いフォーマットです。
短時間で理解できる内容ほど評価されやすく、効率よく学べる構成が重要になります。
【具体例】
- スキンケアの正しい順番
- 〇〇ブランドの財布どう選ぶ?
- 日本生活の「知らないと損」情報
【ポイント】
- 15〜45秒以内が最も反応が良い
- 無駄を省いたシンプルで効率よく学べる構成
- 表現は過剰に“広告感”を出さないこと
「役立つ」が明確な動画は保存されやすい
2-3 フォーマット③:体験型(レビュー・検証)
レビュー・体験型は、小紅書において最も“売上につながりやすい”フォーマットです。
特に日本企業にとっては、非常に相性の良い領域といえます。
ユーザーは広告よりも、「実際に使った人のリアルな感想」を信頼します。
【具体例】
- 日本のコンビニ食品の実食レビュー
- 日本コスメの使用検証
- ホテルや観光地の比較レビュー
【ポイント】
良い・悪い を含めたリアルさが信頼を生む
2-4 フォーマット④:専門知識 × 動画
近年急速に伸びているのが、専門知識を分かりやすく解説する動画です。
小紅書は今、「学べるプラットフォーム」としての側面も強まっています。
そのため、専門性のある情報(教育、医療、留学、金融など)を
やさしく伝えられるアカウントが急速に伸びています。
【具体例】
- 日本留学の奨学金ガイド
- 医師による健康知識の短動画
- 不動産・保険の基礎知識
【ポイント】
専門性 × 分かりやすさ = 信頼とフォロワー獲得
小紅書で伸びる動画の共通点には「生活に役立つリアルな情報であること」が前提になります。
Vlog、How-to、レビュー、専門知識、どの形式であっても、
「自分の生活が少し良くなるヒント」をユーザーは求めています。
この視点を外さないことが、
小紅書動画で成果を出す最大のポイントです。

日本企業が小紅書で勝つための動画戦略(2026年版)
ここからは、日本企業が小紅書で成果を出すための 実践的戦略 を整理します。
3-1 戦略①:静態写真ではなく“原生動画ファースト”へ
2026年の小紅書では
写真投稿 → 補助
動画投稿 → 主役
という構図が完全に固定さています。
これまで多くの日本企業が行ってきたような、
LP風の綺麗な写真投稿や広告バナーだけでは、
ユーザーに届きにくくなっています。
これから必要なのは、
「作り込む」より「リアルに見せる」発想です。
例えば、
- スマホで撮影した自然な動画
- スタッフ自身が登場するコンテンツ
- 日常の中で商品を使っているシーン
こうした“原生動画”こそが、ユーザーの共感と信頼を生みます。
3-2 戦略②:KOC × KOL の二軸運用
近年の小紅書では
KOL(プロインフルエンサー)
KOC(一般消費者インフルエンサー)
を組み合わせた運用が主流です。
● KOCの強み
一般ユーザーに近い存在として、リアルな体験と信頼性を生み出します。
コスト面でも効率が良く、コミュニティへの浸透力があります。
● KOLの強み
大きな露出と洗練された表現力によって、ブランドイメージを引き上げます。
どちらか一方では不十分で、信頼(KOC)と拡散(KOL)の両立が重要です。
この二軸を組み合わせることで、初めて「認知から購買まで」の流れが成立します。
3-3 戦略③:検索を意識した「タグ設計」が重要
小紅書は「検索されるプラットフォーム」です。
そのため、投稿内容と同じくらい重要なのがキーワードとタグの設計です。
例えば、
- 日本旅行 Vlog
- 敏感肌 スキンケア
- 東京咖啡店
といった、ユーザーが実際に検索する言葉を意識することで、投稿は「資産」として長期的に流入を生み続けます。
短期的なバズではなく、積み上がる集客導線を作ることが重要です。
3-4 戦略④:ブランドストーリーと生活感のバランス
小紅書で最も重要なのは、「広告に見せないこと」です。
ユーザーは企業の発信よりも、生活者のリアルな声を信頼します。
【良い例】
- スタッフが日常的に使っている様子
- 生活の中に自然に溶け込む紹介
- 「好きだから紹介している」という温度感
こうした表現が効果的です。
【悪い例】
- セール情報だけの投稿
- CMのような演出
- 過度に作り込まれた広告表現
は敬遠されやすくなります。
これからの発信で重要なのは、誠実さ・自然さ・共感です。

2026年以降の小紅書はどう進化する?
2026〜2027年にかけて、小紅書動画は以下の方向へ進化していきます。
① コミュニティ型ライブの普及
購買だけでなく、教育や趣味などのコミュニティ型コンテンツへと広がっていきます。
② AI編集ツールの標準搭載
誰でも短時間で動画を作れるようになります。
その結果、投稿数は一気に増加します。
③ 日本旅行・日系ブランドの需要増
円安が続く限り、中国ユーザーの「日本情報の需要」は高まり続けると考えられます。
④ 専門家コンテンツの台頭
加えて、医療・教育・金融などの分野では、専門家によるコンテンツの存在感が強まっていきます。
⑤ KOC市場の成熟
一般ユーザーのパワーがさらに強まり、「普通の人のリアル体験」こそが最大の価値になる時代に入ります。
中国のSNSは複数プラットフォームの分散利用が当たり前です。
その中で、WeChat だけではリーチできない層が確実に存在しています。
そのギャップを埋めるのが、小紅書(RED) のショート動画です。
これから中国市場で成果を出すためには動画戦略が必要不可欠となります。

日本企業が取るべきアクション
2026年、中国市場で成果を出すために必要なのは、次の5つです。
- 写真中心の発信から、動画ファーストへ切り替える
- KOCとKOLを組み合わせ、信頼と拡散を両立する
- 検索を前提にしたキーワード・タグ設計を行う
- 生活に溶け込む“原生的な動画”を重視する
- How-to・Vlog・体験型コンテンツを軸に設計する
そして最も重要なのは、視点の転換です。
小紅書(RED) の動画は、単なるSNS運用ではありません。
ブランドの世界観を、ユーザーの生活の中に自然に溶け込ませるメディアです。
「どれだけ目立つか」ではなく、
「どれだけ自然に共感されるか」が選ばれる基準になっています。
だからこそ今、小紅書動画を戦略の中心に据えることが、最も確実な一手です。
CHINA ADが選ばれる理由
私たちCHINA ADマーケティングチームは、
中国SNSの“今”を理解したネイティブメンバーで構成されています。
単なる運用代行ではなく、「中国ユーザーに伝わる形」に最適化することを強みとしています。
具体的には、
- 中国ユーザーが実際に使う言葉での翻訳・表現設計
- ターゲットに刺さるキーワードの選定
- 独自ネットワークによるKOCアサイン
- 100投稿以上の一括運用体制
- 投稿後のデータ分析と改善サイクルの実行
まで、一気通貫で対応します。

よくある質問(F&Q)
Q1:2026年、RED以外に注力すべきSNSは?
A: まずはRED一択で間違いありません。
予算があれば、 拡散力の高い抖音(Douyin)を併用すべきですが、
- 日本ブランドのブランディング
- 旅前のリサーチ
- 高単価商品の訴求
この3点に最も相性がいいのは 圧倒的にRED です。
Q2:KOCを大量に起用するのは大変では?
A:はい、大変です。 だからこそ代行会社の価値があります。
CHINA ADは、
- 契約
- 投稿管理
- 内容審査
- 公開後の分析
- 改善サイクルまで
すべてワンストップで担当します。

2026年、中国SNS攻略の最短ルート
2026年の中国市場は、
派手さよりも心の豊かさが評価される成熟フェーズに入りました。
その中で日本企業が成果を出すための鍵は小紅書(RED) のショート動画を、
感情価値 × 没入体験 × KOC戦略で最適化することです。
これからは、中国ユーザーの生活に“自然に入り込めるブランド”だけが、長期的に選ばれていきます。
この記事を書いた人:CHINA AD中国マーケティングチーム(中国人スタッフ 監修)

